※ 所変われば主人公!? Target-02-










B Side



長い戦いが漸く終わった。
苦しい日々が続いて辛い事ばかりあって、それでもやっと全てが終わった。
(けど詳しくは言えない言える筈がない。)
っと、それはともかくもう限界だった。
戦いが終わって落ち着いて、高3になってやっと時間が出きたっていうのに何でアタシの欲求は解消されないのだ!?
うん理由は解ってる。
どんなにアタシが望んでも、アタシの願う未来がそこになかったからだ一護のバカ野郎何でお姉ちゃんの気持ちが解らない!?
だから限界だったもー我慢出来ん!成せば成る成さねば成らぬそれは今なのだ今成さねば何時成す!?

「と、いう訳なんですよ協力して下さい。」
「っしかし…。」
「お願いテッサイさんもうアタシこれ以上我慢出来ないのこれ以上我慢したら死んじゃう!」
「っそれは困ります!」
「なら手伝ってくれますか?」

渋々承知してくれたテッサイさんの協力の下、アタシは練りに練った作戦を実行に移す事にした勿論後先の事なんか考えずに。
その結果、アタシは愛しい双子の弟にガチで追い回された。
それだけじゃないアタシの最大の理解者である筈の喜助さんにも見捨てられた。
完全に悪鬼と化した一護はその言葉の通り鬼の形相でアタシを本気で追いかけて来て
助けを求めようにもそこにアタシの味方は一人も居なくて。

「何でアタシだけ悪者!?」

必死で逃げながら叫んでも誰も答えてくれない。
この程度の悪戯なら許してくれると思ってた喜助さんですらアタシの行く手を阻むように追い込んでくる。
何だよちきしょう大人気ない。
浦原商店に呼び出した一護と喜助さんに睡眠薬入りのお菓子を与えて眠らせた後裸に剥いて布団に並べただけじゃないか
あわよくば寝ぼけて過ちでも起こさないかな〜ってちょっと期待して襖の向こう側でハンディカムで録画してただけじゃないか
それのドコが悪いんだ!?アタシは全然これっぽっちも悪くない!
なのに二人は本気だっただからアタシは死ぬ気で逃げた調整中で開いてた穿界門にうっかり落ちた。

「えぇぇぇぇぇぇぇっ!?」
「おいぃぃぃぃっ!?」
「ちょおぉぉぉぉっ!?」

驚きの声を上げる私を見て、アタシが何故か落ちていくのを見て驚きの声を上げる一護と喜助さん。
アタシはその3つの驚きの声に祝福されるかのように(な訳はないが)落ちる筈の無い穿界門の中から何処かへ落ちる事となった…。










───── ふわふわ…する。

浮遊感、だろうか?

───── やわ…らかい。

感触、が変わった?

───── 誰…か居る?

人の気配を感じ、目を開け ────────── てみる前に先ずは自分の身に起きた出来事を頭の中で再生してみる事にした。
アタシは浦原商店の地下で怒り狂った一護と喜助さんに追い回される中、閉じてる筈の穿界門が開いてて中に転がり込んで。
本当だったら歩ける場所がある筈の中で何故か落下して今に至る筈。

───── 落下の時点でオカシイよね…?

アソコは基本通路っていうか?徒歩で移動する場所であって、足場の必要なガルガンタとは違う。
だから落下してる時点でアタシの身に何かが起こった事は確かだ…がしかし背中に当たる感触に心当たりがある。
まるでベットの上に寝転んでいるっていうか、うん多分間違いなくベットの上に居ると思う布団じゃない。

───── 嫌な予感がする。

喜助さんちは基本皆さんお布団派だ。
だとすると今居る場所は浦原商店じゃない事になる。
じゃあ自分の家か?というと違う気がする。
そう、もっと根本的に違うっていうか恐ろしく嫌な悪寒の再来だコレ。
けれどこのまま寝て過ごす訳にはいかず、慎重にゆっくり目を開けて

───── うん、間違いない。

見知らぬ天井とご対面を果す嗚呼これ天井だけ確認して終わらせる訳にはいかないっぽい。
嫌な悪寒にゆっくり身体を起こし、人の気配のする方に視線をやれば

───── え〜っと…。

そこに居ちゃいけない人物が居た。

「あのっ…っその。」

登場人物その1:沢田綱吉通称ダメツナ(仮)はアタシを見て何か話そうとするんだけど
上手く話せなくてモジモジしてるやだ何この子受臭ハンパねぇんですけど!

「アタシ…一体?」
「オレの言う事を信用するか?」

そして登場人物その2:殺し屋リボーン(仮)は沢田綱吉通称ダメツナ(仮)をフォローするつもりなのかアタシの膝にぴょこんと飛び乗って
アタシを見上げる何だこのぷにぷにした感触は…!
(さりげなく身体を抱いただけであって決して撫で回している訳じゃない、断じて。)

「ちゃんと…説明してくれる?」
「ああ。」
「なら信じるわ。」
「そうか。実はな………。」

取り合えず受臭とぷにぷには置いといて、リアルリボーン(仮)の説明を真面目に聞く事にした ───── が。
空から降ってきたらしい私を偶然発見した彼等が助けて保護してくれた、っていう説明まではいい。
それはいいんだけど”ここは本来お前が居るべき世界じゃない”って言われた事には何というか。

───── そう簡単に信じられる訳…あるんだけど。

うんだよね〜!って頷けるだって説明してるのがリボーン(仮)だし。
けどそこはアタシに対してキッパリ言ってる(言い切ってる)場合じゃなくね?
仮にも”マフィア(仮)と殺し屋(仮)”なんだから疑うトコから入るべきなんじゃないだろうか。
なのに目の前に居るマフィア(仮)と殺し屋は疑うでもなくアタシにそう告げた。

───── アタシが悪人だって考えは無いのか危機感ねぇなオイ!

「身に覚え…いや、そうなった原因に心当たりはあるか?」
「ある…かもしれない。それより…貴方達が助けてくれたの?」
「そうだぞ。オレはリボーン、でコイツはダメツナだ。」
「っ違うよ!俺は沢田綱吉っ…です。」
「リボーン君と綱吉君…ありがとう助けてくれて。」

取り合えず沢田綱吉通称ダメツナ(仮)とリボーン(仮)から(仮)を外した方が良さそうだ、
っていうか何で穿界門の下が並盛町!?オーマイガッ!
いやいやそれよりも何で?今度は並盛にトリップしたって事!?

───── WJに呪われてんのかアタシ!?

や、寧ろあの二人の呪いかもしれないだってあの時アタシは本気で命の危険を感じた。
怒り狂った一護は服を着るのも忘れて全裸でアタシを追い回してくれたし、喜助さんはその点大人だったからか
一応上着は羽織ってた上着だけ………。
嗚呼何か思い出してムカついてきた。
大体何であんなにアタシが怒られなきゃならない訳!?
長くて辛い戦いの日々をアタシはアタシなりに頑張ってきたし?
足手纏いにならないよう少しでも力になれるよう頑張って、皆で頑張ったっていうのに。
萌え供給も我慢して頑張ったアタシにあの仕打ちとかマジ酷くね?

「帰れる…かな、アタシ。」

「「っ!?」」
「どうかした?」
「………何でもねぇ。」
「っうん、何でもない…です。」

てかマジ帰れんのアタシ!?帰って待ち受けてんのが全裸の一護と半裸の喜助さんとかちょっとウレシイけどさ?
今帰ったら確実に仕留められるんじゃないだろうかうん100%殺られるな、アタシ。

───── っ帰れん………!!

アタシはアタシを待ち受けているであろう過去最大の困難が待ってる場所にノコノコ帰れる訳がないだって命が惜しいし。

───── ………はっ!?っこれはもしや!?

帰れる帰れない以前にもしかすると、これまで頑張ったアタシに対するご褒美という名の逃亡許可が下りたの!?
うんうんそうだ、きっとそうだ今帰ってもムダに命を散らす事になるから安全地帯で今まで頑張ったご褒美に
今まで我慢してた萌え供給を存分にするがいい!ってやつかもしれないWJのカミサマの贈り物という事にしておくとして。

「ねぇリボーン…、あのさ?っ俺思うんだ。」
「………話すか?」
「それが…いいと思う。」

アタシが一人色々考えてる最中、彼等も作戦会議をしてたのかゴニョゴニョ言い始めた今更出てけ!とか言わないでよ頼むから。
ってそれよりアタシ、もしかしたら上手く事が運んだら保護してもらえるかもしれないっていうか保護してもらわないと困るから

「あ…アタシまだ名前言ってなかったよね?アタシの名前は…。」

自己紹介くらいしないと対処に困るよね?って口を開いたんだけど。

「あの ───── んですよね?」
「えっ?」
「どうせ言うなら聞えるようにハッキリ言え、ダメツナ。」
「黒崎杏子さんですよねっ!!!」
「すまねぇな…オレ達はお前の事を知ってるんだ。」
「あの、確かにアタシは黒崎杏子ですけど何で知って…?」
「気分を悪くしねぇで欲しいんだ。今から話す事は作り話でもなけりゃ嘘でもねぇ。」
「リボーン君?」
「ツナ、お前も何とか言え。」
「うっ上手く説明出来る自信ないよ俺!」
「チッ…使えねぇヤツだ。もっかい死ぬ気弾くれてやろうか?」

悪寒再び…!!

「気分を害するかもしれねぇけど今から説明する事に嘘は一つもねぇ。」

リボーンはふぅ、と溜め息を一つ吐いてゆっくりと語り始めた。
この世界には”黒崎杏子”という人が登場人物の漫画があり、その”黒崎杏子”の双子の弟である”死神代行:黒崎一護”が
その漫画の主人公である事 ────────── その作品が”BLEACH”というタイトルである事を。

「ツナ…アレを出して見せてやれ。」
「………うん。」

そしてリボーンに言われるまま棚から取り出した単行本を沢田綱吉から手渡された。

───── うお゛ぉぉぉい゛!

まさかの逆トリップ扱いかコレ!?
と内心絶叫するアタシに手渡されたのは一冊の単行本。
タイトルはもちろんアタシの存在する場所が舞台となってるアタシがトリップする前に散々読んだ物と同じ物だった。
それを確認する為に(主に自分の事を)ペラペラと捲っている内に口から内臓が出るかと思ったいやマジで!
何コレ超恥ずかしいんですけど!
心の葛藤だとか事細かな描写はないけどそこには確かにこれまでのアタシが描かれていた何かキモい。
っていうか何で7巻とか手渡すかなそこは1巻渡すとこだろ普通、何て文句は言わない。
読んでる内に沸々と込み上げてくるのは当然怒りで。

───── ちきしょう!やっぱり…

やっぱり強引にでも既成事実結ばせておけばよかったチキショウ!
百歩譲って婿じゃなくて嫁でもいい!この際一護が受けじゃなくて攻めでも構わん!
こんな…っこんな遠くに飛ばされて一護と誰かのホニャララを漫画で妄想しなきゃならないなんて!
っていうか元はそうしてたんだっけか、げふん。

「大丈夫…っだから!」
「………そうだな。」
「俺達がついてるからっ!帰れるよ…っ絶対!」
「ツナの言う通りだぞ。お前の事はオレ達が必ず何とかしてやる。」

と、一人げふげふしてる中、それに気付かない沢田綱吉とリボーンは必死の形相でアタシに精一杯の誠意を見せてくれようとしてる。

───── 嗚呼そうか、そうだったのか…。

アタシは漸く気付いた。
アタシがこの世界に飛ばされたのは一護と喜助さんからの報復から逃れる為じゃなく(多少その意味もあるかもしれないけど)
これまでー頑張ってー頑張ったーアタシにぃー好きなだけ妄想しちゃってくれちゃっていいよ〜ってぇ〜
カミサマが〜くれたーご褒美なのね〜〜〜〜。

「っあ……りがと…ぅ。」

やべぇ嬉しすぎて泣けてきたぜ。

───── 一護…。

我が愚弟よ、全裸で姉を追い回した弟よ!
お姉ちゃんは暫くこの世界で羽根を休める事にするよ。

───── 喜助…さん。

親切な浦原さん、アタシに一生懸命になってくれる喜助さん!
アタシはお二人の代わりを見つけたので暫く帰りません探さないで下さい探すなら先ず上着だけじゃなくて
下も履いたついでで結構ですので一護にも何か着せてからにしてくださいっていうか自力でどうにかするので
やっぱり探さないで下さいそちらで叶わなかった夢(妄想)を思い切り堪能したら帰ります、以上。

逆トリップしたキャラとなったけれどまぁ保護してくれたのが彼等だったからラッキーだったかもしれない
だってだって!

───── リアルツナサンドキターーー(゜∀゜)ーーー!!










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と、言う訳でトリップした先で逆トリップしてきたキャラ扱い。
所変って有名人?となったけれども知られているのはあくまで表の顔。
裏の顔を知っているのは勿論被害者二人だけ。
それを活用(利用)して妄想し放題、鬱積した今までの鬱憤を晴らす為、
ストッパー(被害者)が居ないのをいい事にやりたい放題(妄想)堪能するかもしれない。










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